擬一次元超伝導体(TMTSF)2ClO4の単結晶の磁場方向分解熱容量測定から、この物質の超伝導ノード構造を明らかにするとともに、超伝導相の熱力学的な相図を明らかにしました。この結果は、発見から30年以上の間研究されてきたにもかかわらず未だに謎の多いTMTSF系の超伝導の研究の進展に大きく寄与すると考えられます。この結果はPhysical Review B誌のRapid Communicationに掲載されました。
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- BaFe2(As1-xPx)2における磁性と超伝導の空間的共存/競合 [2012年02月]
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従来、超伝導は磁場に対して強い影響を受けるため、磁性と超伝導は共存できないと考えられてきました。ところが、1979年に発見された重い電子系化合物を始め、1986年の銅酸化物高温超伝導体、2008年の鉄系超伝導体など、磁性相に隣接した超伝導相を持つ物質群が見つかり、両相が重なる領域で微視的共存状態が実現している可能性が示唆されてきました。
我々はこの中でも、鉄系超伝導体の一つであるBaFe2(As1-xPx)2に着目してP-NMR測定を行っています。今回、磁性相と超伝導相の境界領域に位置するx=0.25と圧力 P ≈ 2 GPaを加えたx=0.20について、核スピン-格子緩和時間測定により磁気秩序したサイトがさらに低温で超伝導転移すること(図(c))、すなわち磁性と超伝導の微視的な共存状態になることを明らかにしました。また、NMRスペクトルの温度変化(図(a))から磁気秩序温度以下で発達した磁気モーメントが、超伝導転移温度以下で抑制される振る舞いが見られました(図(b))。このことは磁性と超伝導が空間的に共存しながらも秩序変数同士が競合関係にあり、重い電子系などに見られた両者の共存状態とも異なる新しい関係が実現していることが明らかになりました。またこのような微視的共存/競合状態の実現は、現在活発に研究されている鉄系超伝導の対形成機構に理論的制約を課す意味でも重要な結果となります。
この結果はOPEN SELECTとしてJournal of the Physical Society of Japan誌に掲載され、無料で読むことができます。⇒もっと読む
- UCoGeにおける強磁性縦揺らぎが誘起する超伝導 [2012年02月]
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磁石は超伝導になり得るのかという問題は半世紀に渡り超伝導研究における課題の1つでした。超伝導が持つ、磁束を排除するマイスナー効果は磁石とは一見相容れないと思われます。しかし磁石でありながら超伝導になる物質も実験的には発見されており、共存の詳細が研究の対象でした。我々はそのような強磁性超伝導体の1つ、UCoGeの研究を行い磁石と超伝導が同じ場所でミクロに見ても共存していることを明らかにしていました。今回の研究では、この磁石と共存する特殊な超伝導を形成しているのは、磁石になろうとする性質(強磁性磁気揺らぎ)そのものであることを明らかにしました。すなわち、UCoGeは磁石であるが故に超伝導になっていることが分かりました。これは、外部から特定方向に磁場をかけると強磁性磁気揺らぎが非常に強く抑制され、揺らぎの抑制と同時に超伝導が消失することを見出したことによります。京都大学、多田靖啓氏、藤本聡氏との共同研究により、実験結果を理論的に再現する事にも成功しました。強磁性磁気揺らぎと超伝導の関係性は、理論的に示唆されていたものですが、実験的に明確に示した例は本研究が初めてになります。この結果はPhysical Review Letters誌に掲載されました。本論文は、Editor's Suggestion、Viewpoint in Physicsに選ばれ、紹介記事を頂いています。また、この成果が2月7日付の京都新聞、中日新聞に掲載されました。京都大学のニュースリリースはこちら⇒もっと読む
- Sr2RuO4超伝導のレビュー論文 [2012年01月]
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当研究室で積極的に研究しているルテニウム酸化物超伝導体Sr2RuO
4のレビュー論文が出版されました。このレビューは、2004年に出版されたレビュー(Mackenzie and Maeno, Review of Modern Physics)以後の研究の進展に重点を置いてまとめられたものです。
Sr2RuO4におけるスピン3重項超伝導の実験的な証拠について詳細に述べてあるほか、その特異な超伝導性に起因する興味深い現象も解説しています。
近年注目されている「トポロジカル超伝導」としての側面も紹介されています。
この論文はJournal of the Physical Society of Japan誌の超伝導新世紀を記念する特集号に掲載され、無料で読むことができます。
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- CeFePOにおけるメタ磁性的ふるまいとKondo breakdown
[2011年12月]
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メタ磁性とは外部磁場に対して磁化が急激に増加する現象です。重い電子系では多くの物質でメタ磁性的振る舞いが報告されていますが、その起源はいまだに解明されていません。今回私たちは二次元的な結晶構造を持つ重い電子系物質CeFePOにおいてab面方向に4 T程度の磁場をかけることでメタ磁性的振る舞いが現れることを発見しました。加えて、他のメタ磁性物質との比較から重い電子系物質におけるメタ磁性と近藤効果の消失(Kondo breakdown)との密接な関係を示唆する結果を得ました。
本研究は京都大学の池田浩章氏(バンド計算)、東京工業大学の細野秀雄氏、慶応大学の神原陽一氏(試料作製)との共同研究です。この結果はPhysical Review Letters誌に掲載されています。
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2012年2月、Anwar Muhammad ShahbazさんがPDとして研究室に加わりました。
2012年2月13日から15日の日程で行われた、京都大学物理GCOEシンポジウムで当研究室の服部(D1)、家(D1)がポスター賞を受賞しました。
2012年1月10日から11日の日程で行われる、新学術領域研究「重い電子系の形成と秩序化」ワークショップ(東大・物性研)で当研究室の多くの院生が発表します。
2011年11月1日から5日の日程で行われる、トポロジカル量子現象若手国際会議(ラフォーレ琵琶湖)で当研究室の多くの院生が発表します。
2011年9月25日から30日の日程で行われる、分子性導体の国際会議The 9th International Symposium on Crystalline Organic Metals, Superconductors and Ferromagnets (ISCOM 2011)(2011年9月、ポーランド)で米澤助教が発表します。
2011年9月26日から30日の日程で行われる、第2回重い電子系若手秋の学校(高野山大学)で、当研究室の北川(D2)、服部(D1)が発表します。
2011年9月21日から24日の日程で行われる、日本物理学会2011年秋季大会(富山大学)で、当研究室の多くの院生およびスタッフが発表します。
2011年9月8日から10日の日程で行われる、文科省新学術領域「トポロジカル量子現象」第7回集中連携研究会(名古屋大学)で、当研究室の中村(D3)が発表します。
2011年8月29日から9月3日の日程で行われる、International Conference on Strongly Correlated Electrons Systems 2011(ケンブリッジ)で、当研究室の前野(教授)、北川(D2)、江口(D2)、谷口(D1)、家(D1)、服部(D1)が発表します。
2011年8月10日から17日の日程で行われる、26th International Conference on Low Temperature Physics(北京)で、当研究室の中村(D3)、石川(M2)が発表します。
2011年7月1日から2日の日程で行われる、文科省新学術領域「トポロジカル量子現象」第5回集中連携研究会(大阪市立大学)で当研究室の前野(教授)、石田(教授)、米澤(助教)が発表します。
2011年6月23日から25日の日程で行われる、重い電子系の形成と秩序化・第3回研究会(東京)で当研究室の石田(教授)、北川(D2)、服部(D1)、家(D1)、軽部(M2)が発表します。
2010年9月1日より、新学術領域研究「対称性の破れた凝縮系におけるトポロジカル量子現象」がスタートしました。
2011年1月10日から21日の日程で行われる、Iron-Based Superconductors (Minipgm)in partnership with the Kavli Foundation(アメリカ、サンタバーバラ)で、当研究室の中井(PD)が発表します。
2010年12月、カールスルーエ大学のFlorian Hüblerさんが研究室に加わりました。約2か月、当研究室に滞在し共に研究します。
2010年12月18日から20日までの日程で当研究室が運営にかかわっている"「対称性の破れた凝縮系におけるトポロジカル量子現象」第1回領域研究会"が開催されます。
2010年11月、当研究室の前野(教授)が仁科記念賞を受賞しました。
この賞は故仁科芳雄博士の功績を記念し、原子物理学とその応用に関し、優れた研究業績をあげた比較的若い研究者に対して授与されるものです。
2010年11月13日から15日の日程で行われる、第4回物性科学領域横断研究会(東京)で、当研究室の前野(教授)、米澤(助教)、中村(D2)が発表します。
2010年11月7日から11日の日程で行われる、A3 Kyoto autumn school(京都)に、当研究室の前野(教授)、谷口(M2)が参加します。
2010年11月7日から12日の日程で行われる、5th Asian Conference on High Pressure Research(島根)で、当研究室の石川(M1)が発表します。
- 2012/02/24
- Recent Topics、メンバー、Newsを更新しました。
- 2012/02/07
- Recent Topics、論文リスト、Newsを更新しました。
- 2012/02/01
- 発表リストを更新しました。
- 2012/01/05
- Recent Topics、論文リスト、Newsを更新しました。
- 2011/10/30
- Newsを更新しました。
- 2011/10/05
- 院生日記に北川、江口、家、服部のケンブリッジ出張報告をアップしました。
- 2011/09/27
- 発表リスト、Newsを更新しました。
- 2011/09/12
- 発表リストを更新しました。
- 2011/08/23
- 発表リスト、Newsを更新しました。
- 2011/08/01
- Newsを更新しました。
- 2011/07/15
- 発表リスト、Newsを更新しました。
- 2011/06/30
- Newsを更新しました。
- 2011/06/14
- Recent Topics、論文リストを更新しました。
- 2011/05/09
- Recent Topics、論文リストを更新しました。
- 2011/02/13
- Recent Topics、論文リストを更新しました。
- 2010/12/13
- 発表リストを更新しました。
- 2010/11/19
- 院生日記に家・服部のセント・アンドリュース出張報告をアップしました。
- 2010/11/15
- 発表リスト、その他諸々を更新しました。
- 2010/11/11
- 論文リスト、写真館、Recent Topicsを更新しました。
- 2010/11/06
- News、写真館、その他もろもろを更新しました。
- 2010/09/27
- 論文リストを更新しました。
- 2010/09/13
- Recent Topicsを更新しました。
- 2010/09/03
- 論文リストを更新しました。
- 2010/7/31
- メンバーを更新しました。
- 2010/7/26
- 発表リストを更新しました。
- 2010/06/07
- Recent Topics、論文リストを更新しました。
- 2010/06/03
- 論文リストに2004年度と2005年度の論文を追加しました。
- 2010/05/19
- 院生日記に江口のモントリオール出張日記をアップしました。
論文リストを更新しました。
- 2010/05/13
- Newsを更新しました。
- 2010/04/19
- メンバーを更新しました。
- 2010/04/1
- メンバーを更新しました。
- 2010/03/30
- Recent Topics、論文リストを更新しました。
- 2010/3/26
- 発表リストを更新しました。
- 2010/02/22
- Recent Topics、論文リスト、
- News を更新しました。
- 2009/12/11
- Newsを更新しました。
- 2009/12/9
- 写真館を更新しました。
- 2009/10/21
- 課題演習B4のページを更新しました
- 2009/10/7
- 発表リスト(英語)、論文リストを更新しました。
- 2009/10/6
- メンバー、発表リストを更新しました。
- 2009/9/26
- News、発表リストを更新しました。
- 2009/8/13
- ホームページをリニューアルしました。英語のページを公開しました。