俣野 和明 （Kazuaki Matano)
- 所属：
- 岡山大学(大学院自然科学研究科) 助教
- 専門分野：
- 低温物理学実験
- 研究題目：
- (C01) 空間反転対称性を破る電子流体の新奇現象
- 領域での研究テーマ：
- NMR/NQR法を用いた空間反転対称性の破れた
超伝導体の研究 - 領域での役割：
- C班連携研究者
■ 研究室
これまでの研究
遷移金属化合物の超伝導体の物性について研究を進めてきました。コバルト酸化物超伝導体及び鉄系超伝導体の物性についてNMR/NQR法を用いて研究を行ない、超伝導の対称性や常伝導状態の特性を微視的な観点から明らかにしました。
本領域での研究
新学術領域では、空間反転対称性の破れた超伝導体の物性をNMR/NQR法を用いて解明していきます。同時に空間反転対称性の破れた超伝導体の探索を行います。
その他
これまで関わってきた研究とは内容が異なりますが大変面白そうな領域なので良い成果が
出せるよう日々挑戦していきたいと思います。
略歴
- 2007年
- 日本学術振興会特別研究員（DC1）
- 2009年
- 岡山大学大学院自然科学研究科終了 博士（理学）
- 2009年
- 日本電気株式会社 入社
- 2010年
- 岡山大学大学院自然科学研究科 助教(特任）
- 2012年
- 岡山大学大学院自然科学研究科 助教 現在に至る
主な受賞
- 2009年
- 仁科賞 （岡山県）
代表論文
"Anisotropic spin fluctuations and multiple superconducting gaps in hole-doped Ba0.72K0.28Fe2As2: NMR in a single crystal",
K. Matano, Z. Li, G. L. Sun, D. L. Sun, C. T. Lin, M. Ichioka and G.-q. Zheng,
Europhysics Letters 87, 27012 (2009).
"Hydration-induced anisotropic spin fluctuations in NaxCoO2·1.3H2O superconductor",
K. Matano, C. T. Lin, and G.-q. Zheng,
Europhysics Letters 84, 57010 (2008).
"Spin-singlet superconductivity with multiple gaps in PrFeAsO0.89F0.11",
K. Matano, Z. A. Ren, X. L. Dong, L. L. Sun, Z. X. Zhao, and G.-q. Zheng,
Europhysics Letters 83, 57001 (2008).
"Spin singlet pairing in the superconducting state of NaxCoO2·1.3H2O: Evidence from a 59Co Knight shift in a single crystal",
G.-q. Zheng, K. Matano, D. P. Chen, and C. T. Lin,
Physical Review B 73, 180503 (2006).
"Na content dependence of superconductivity and the spin correlations in NaxCoO2·1.3H2O",
G.-q. Zheng, K. Matano, R. L. Meng, J. Cmaidalka, and C. W. Chu,
J. Phys.: Condens. Matter 18, L63 (2006).
