Topological Quantum Phenomena in Condensed Matter with Broken Symmetries

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メンバープロフィール

松本 宏一 (Koichi Matsumoto)

松本 宏一 (Koichi Matsumoto)

所属:
金沢大学(理工研究域・数物科学系) 教授
研究題目:
(B01) スピン三重項超流動体の新奇界面現象
領域での研究テーマ:
不均一超流動ヘリウム3における奇周波数状態のもたらす磁気的性質の研究
領域での役割:
B班連携研究者
■ 研究室 ■ 新学術研究紹介 [191KB]

これまでの研究

 超流動・常流動ヘリウム3、超流動ヘリウム4、さらに固体ヘリウム4に関するいくつかの研究を行ってきました。最近では、純粋な系である液体ヘリウム3に不純物(エアロジェル)が導入されることで起こる量子相転移現象を調べてきました。また、エアロジェルのフラクタル構造が超流動ヘリウム4に及ぼす効果について研究してきました。超低温領域で重い電子系物質の磁気的性質や熱膨張・磁歪の測定も取り組んでいます。

本領域での研究

松本 宏一 本領域での研究 イメージ

液体ヘリウム3において実現するスピン三重項超流動状態の境界効果を研究します。超流動ヘリウム3とエアロジェルにより常流動状態に抑制された混合系に現れる近接効果誘起型奇周波数状態の磁気的観測をめざします。理論班との協力で理解を進めていきたいと考えています。
※エアロジェル: 90%以上の高い空孔率をもつ多孔質物質

その他

 量子液体・量子固体の研究を行ってきました。研究室として重い電子系物質や増強核磁性体の研究も行っています。本領域研究でトポロジーと物理現象を結ぶ研究に貢献できれば幸いです。

略歴

1983年
東京工業大学理学部応用物理学科卒業
1988年
東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了(工学博士)
1989年
東京工業大学理学部助手
1999年
金沢大学理学部助教授
2010年
金沢大学理工研究域教授、現在に至る

代表論文

"Ultrasound study of the solid-liquid transition and solid-liquid interface of 4He in aerogels",
Koichi Matsumoto, Hiroyuki Tsuboya, Keiichi Yoshino, Satoshi Abe, Hiroyuki Tsujii, and Haruhiko Suzuki
J. Phys. Soc. Jpn., 78, 034601 (2009).

"Novel Quantum Criticality in CeRu2Si2 near Absolute Zero Observed by Thermal Expansion and Magnetostriction",
J. Yoshida, S. Abe, D. Takahashi, Y. Segawa, Y. Komai, H. Tsujii, K. Matsumoto, H. Suzuki, and Y. Onuki,
Phys. Rev. Lett., 101 256402 (2008).

"Possible Sound Mode Conversion in "Superfluid 4He-97% Open Aerogel" System",
Koichi Matsumoto, Hiroyuki Tsuboya, Keiichi Yoshino, Satoshi Abe, Haruhiko Suzuki, and Dmitrii Tayurskii
J. Low Temp. Phys., 148 615-620 (2007).

"Dissipation Mechanisms near the Superfluid 3He Transition in Aerogel",
A. Golov, D. Einzel, G. Lawes, K. Matsumoto, and J. M. Parpia,
Phys. Rev. Lett., 92 195301 (2004).

"Quantum Phase Transition of 3He in Aerogel at a Nonzero Pressure",
K. Matsumoto, J.V. Porto, L. Pollack, E.N. Smith, T.L. Ho, and J. Parpia,
Phys. Rev. Lett., 79 253-256 (1997).

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